もう生き場所がないと心で感じたときに、人は体の死を選ぶしかなくなる。
そういう時に、本当に死にたいんだということを伝えてほしい。死にたいと誰に言ってもいい、そんなような気持ちでいることを抑えなくていい。
赤ちゃんに戻り、好きなだけ甘えていい。上手く喋らずに、ただ大声で泣いていて良い。抱っこされたまま寝てもいい。赤ちゃんは弱くていい。
どんなに悪いことをしても皆、無条件に愛されていい。
それだけ受け取ることができたら、生きようと思わなくても生きられる。呼吸と同じように。
何歳になっても、赤ちゃんに戻って受け取っていい。本当に何歳でもいい。
78歳で死に場所を探して写真を撮っている人がいて、赤い夕陽が落ちている海の写真だった。ずっと寂しかったそうだ。
呼吸をしてお母さんからの愛を思い出せたときに、何か無性に食べたくなって、泣きながらりんごを1つ夢中で食べたそうだ。
それでもってようやく愛を受け取れたのだと思う。
末期の癌だったそうだけど、亡くなる前に取り返しがついたのだ。
ただ、死を決めた時には頭が神聖なモヤに包まれて何も分からなくなるから、そういう時に思い出せるものを作りたい。アイコンになってもいい。
場所があればなお良い。
ps.
赤ん坊は弱くない、はじまりなのだ。