初日にパニックが起きたが、いつも通り気丈に話しかけてくれた。その隣に立っておられた姪にあたる方にも見守られながら、特有の汗をかいた。
呼吸をしろと言われたが、一度反応してしまった扁桃体・ニューロセプションはなかなか戻せるものではなかった。
その夜に電話あり。
かけなおしたら、よく頑張ったと。
師匠にはまだまだだと思われたと思っていたから。
今日自分を自分で駄目なやつだと思っていると打ち明けた。
本当に花火みたいに笑いとばして、あんたが駄目なわけないでしょと。あの人から聞いたことがない声色で、こんなに可愛い私の娘なんだからと。
実の母以外にもうひとり、母がいるように感じた。だから言葉に詰まった。
師匠のこと、太陽の母と書かせてもらった。
皆の母だけど、遠くてもいつもこちらを向いている。私達は萎れたひまわりだった。
「自分を信じられない時は、あんたを信じてる私を信じなよ」
あの人の言葉を辛く感じるのは、私達が下を向いている時だけで、あとはどこまでも温かくて明るく感じる。