美咲ちゃん

9月17日に美咲ちゃんを助けてから、体調が悪い。

そのまま彼岸に入り、ぼんやりと明るい山の上にいた。またかなりはっきりとした夢で、実際にいるようだった。

バスが来たので、乗せてくださいと止めてみた。

運転手が「ここね、自殺で失敗した人が乗ってくるのよ。でも血とかぐちゃぐちゃしてるでしょ、だから苦情が来てね。ここから乗るのはやめてもらったんだよ」

と言っていたものの、しょうがないからと乗せてくれた。

 

この夢のことをお師匠に話したら、

やはり美咲ちゃんは幽霊だった。

人知れずどこかで亡くなって、同級生の子にも忘れられたが、両親を待っていた。

髪が肩まで伸びていて、ピンクのトレーナーと白っぽいズボンを着た美咲ちゃんの前には、蝋燭がいくつかと結界のようなものがあって、私は急いでそれを全部払い除けて美咲ちゃんを抱きよせた。

これが良くなかったらしい。

羨ましくてついてきてしまったらしい。

 

呼吸をしている私に憑くことはできないと思うけど、まだ辺りにいるのであればと思っている。皆に忘れられて寒そうだったから、小さいパネルに美咲ちゃんの絵を描いてみた。

出会った時の姿はかわいそうだったから、幸せそうな姿で描いてみた。

見えてるといいな。

 

 

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