母体がある限り、男児であれ女児であれ興味は母へ向かう。
異性愛的興味はこの段階では起こりえない。
(ー異性愛の起こりについては母体との関係性と外の要素、自己同一化が関わる。同性愛は強弱であり、誰にでも同性愛の気質を持っていると言ってよい。)
父体というのは母体とついをなすものではなく、あくまでも触れたことのない外の要素であるからだ。
そして、「母体へ干渉しがちな外の要素」として父体は母という存在を介して子へ現される。
母親の愛着障害など何らかの理由で子に十分に愛情を示さない時(愛着を築く行為が中断されたりおこなわれない時)、「母体へ干渉しがちな外の要素」が意識されるようになる。
母が自分に愛情を示さない理由を外の要素に求めた先に、不完全な父親を感じ取る。