失礼

昔から心の片隅にいた、先に幸せになってはいけないという感情が沸々としている。

呼吸を習って全て削いでいった気になっていても、家族の影武者のような感覚はなくならない。消えたり現れたりするんだろう。

私は自我が強いのに自分というものを持たなかったから、自分の損得を願って動ける人は、どういう感覚のクオリアをもつのか想像できない。

昔は影武者になっていれば充足感があった。補完されなければ不完全であるというような、貶しの中での思い込み。

 

 

 

この人を置いて行ったら、この人はどこまでも堕ちて行ってしまうんじゃないかという思いがあります。堕ちて寂しい思いをしているのを思うと堪えられない。

そう思うこと自体が惨めな思いを抱かせることも分かったが、いまだどうしたら良いのか分からない。

きっと辛いだろうが自分で頑張ってもらうしかない。私は影武者だから辛いのか。

 

 

 

夢日記と

「勝てば勝ちで勝てばいい過程はいい」凄い韻。

県内5月の気温になり、2月から春が感じられるのはお得だなと話していた。

 

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1畳ほどの温かい子綺麗な小屋で休んでいたら、隣家のばっちゃがケーキを持ってやってきた。(現実ではいつも山菜か漬物や赤飯を持ってきてくれる)

シャインマスカットが乗ったショートケーキが3つ入っていた。

ここまで歩いてきたんでしょと休んでいくように言って、座ってもらった瞬間に祖母の姿になっていた。ただ一緒に座っているだけだったが、懐かしく温かく、手で触れる距離の幸せを感じる夢だった。

 

 

都会の人で赤飯に特別何か意味があると思っている人がいたが、少なくとも我々はただ「赤飯美味いよね」という気持ちだけでやりとりしている。特に小豆が美味しくないと駄目だったり、冷飯にしたときの硬さにこだわっていたり、胡麻塩をかけたときにほんのり甘いくらいの甘さ加減が求められるシビアな世界でもある。

 

ラビおり

姉が珍しく折り紙をしていて、えらく硬質な入れ物を作っていた。

「何折り?」と聞くと「ラビオリ」と答えた。

 

一瞬考えそうになったせいで可笑しくなって、何だかつぼにはまって笑いが止まらなかった。

 

ラビおりの対荷重。

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記憶がもたない

脳の興奮を抑える薬を飲んでいるせいか、短期的な記憶がどんどん弱くなっていく。

家族の下着を干していて、どれが自分のものなのかわからくなったり、非常に小さなことも。

今日はトイレに行こうとしたことも忘れてしまって、下の階にいって姉に聞いて思い出した。つまりお腹が痛かったことを忘れていた。

↑と思っていたが、本当は電気をつけようと思っていたことを忘れていた。

 

色々なことを忘れるけど、何で嫌な思いをしたのかも忘れてしまったり、それで人を恨むことがないのは良いと思う。そう考えるとその部分ではもともと忘れっぽいのかもしれないが。

 

長期的な記憶も消えてしまってるんじゃないかと心配になって、そのたびに、小さい頃覚えた寿限無枕草子日本国憲法を思い出してみて安心する。

 

 

綺麗事

お偉いさんが口にした、綺麗事を言うことが作家じゃないという言葉が頭に残っていて。

絵空の綺麗事だったら私も嫌いだが、人が経験を通して獲得した物の見方はそのように片付かないと思う。それがあんたにとって特別綺麗に聞こえるなら仕方がないと言うしかない。

 

その人が本当に獲得した言葉を持っているかどうかもわからない程度なら、作家なんてやらなくていいじゃないか。

その人の言葉を聞こうとしたためしもなく、どんな人生でもって何をやろうとしてるか、どんな人に出会ったか、何に絶望しているか、何を無視して生きているか、余すことなく食らいつけないなら作家をやる意味がない。

こう言う以外ない。

 

 

 

さようならと

家に白鷺が降りた。

君たち(特にお前)はどう生きるかってことかと思ったが、なんとなくばっちゃと思った。

いつも鷺が降りるのはもう少し行った先の川だから、何か伝えにきたんだろう。3回忌でそろそろ上に行くのか。

母が近づくと、ひと鳴きして飛んで行った。

 

 

朝から懐かしい感じがして、物凄く眠くて、今日は早く寝た方が良いみたい。先月から頭から出て行ってくれない人がいて、この人にこの先会うことがあるんだろうとぼんやり感じていた。

まるで忘れないでと言わんばかり。心配せずとも大丈夫だよと毎日思ってあげることにする。

 

 

全く雪が降れないまま春が来そうで、心の準備ができないままに明けようとしている何かにそわそわ。

 

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